手持ちのレンズの数字を読む

レンズに「55-250mm」と書いてあれば、まず大きいほうの250を探してください。 ズームを回して一番大きく写せる側が250mmで、計算機にもこの数字を入れます。 このmmの数字を焦点距離と呼び、同じカメラで同じ場所から撮るなら、数字を大きくするほど子どもが画面の中で大きく写ります。 55mmから250mmまで変えられるという意味で、レンズ本体の長さを表す数字ではありません。

まず今のレンズを一番大きく写せる側まで回し、少し離れた家族や目印を画面に入れてみましょう。 計算だけでは分からない、重さや構えやすさも確かめられます。 練習で家族を撮るときは同意を得て、周りの人が写り込まない場所を選びます。

観覧席から子どもまでの距離

同じ250mmでも、子どもが近くを走る場面と校庭の奥を走る場面では写る大きさが変わります。 計算に必要なのは校庭全体の広さではなく、撮る場所からその瞬間の子どもまでの距離です。 会場図と競技の位置が分かれば、撮影できる場所からの距離を見積もれます。

距離が分からなければ、20m、30m、50mを仮の条件として比べましょう。 これは実際の観覧席の距離を断定する数字ではありません。 去年撮った写真があれば、子どもの大きさと撮った場所を思い出す手がかりにできます。 近い場面だけで判断せず、撮りたい競技の遠い場面でも子どもの大きさを確かめます。

身長1.2mの子どもを、センサーが23.5×15.6mmのAPS-Cカメラで、250mmを使って横向きに撮る計算例は次のとおりです。

子どもまでの距離 画面の高さに占める身長の割合
20m 約96%
30m 約64%
50m 約38%

数値はこのサイトの計算機と同じ式で求め、整数に丸めています。 画面に写る縦の範囲を「センサーの縦の長さ×距離÷焦点距離」で求め、その範囲に対する身長の割合を計算しました。 実写で確かめた結果ではありません。

20mの約96%は、頭から足まで入れても上下にほとんど余裕がない大きさです。 そこからさらに近づけば全身が画面からはみ出すため、ズームを戻してmmの数字を小さくします。 走る子どもを追う場合は、ぴったり収まる大きさより周囲に余白を残すほうが構図を調整できます。

カメラの種類も確かめる

カメラの中には、レンズから入った光を受け取るセンサーという部品があります。 センサーの大きさが変わると写る範囲も変わるため、同じ250mmでも別の種類のカメラでは同じ見え方になりません。 計算機の「APS-C」「フルサイズ」などは、この部品の大きさを選ぶ欄です。

種類が分からなければ、カメラ本体の正確な型番を見て、説明書やメーカーの仕様ページを調べましょう。 「撮像素子」「センサー」「画面サイズ」という項目が手がかりになります。 APS-Cでも寸法は一律ではなく、たとえばキヤノンEOS R50は22.3×14.9mmです。 この機種なら計算機の「APS-C(キヤノン)」を選びます。

追加する前に決めること

計算結果は、全身の大きさや周囲に写る範囲を比べるための目安です。 「大きく写る」という表示が、顔を鮮明に撮れる保証にはなりません。 ピントの位置や手ぶれ、子どもの動きでも写真の仕上がりが変わり、このサイトにはまだ実写の作例がありません。

撮りたい大きさが手持ちのレンズで得られるなら、新しく買ったり借りたりする必要はありません。 子どもが小さすぎる場合は、学校のルールを守って近くから撮れる場所があるか確認します。 観覧場所の移動が許されない場合や遠い競技を撮りたい場合に、より大きいmmのレンズを同じ距離で計算して比べます。

レンズを追加するなら、取り付け部分の規格であるマウントとカメラの型番を確認します。 メーカーが同じでも取り付けられるとは限りません。 候補の正式な商品名をメーカーや貸出先に伝え、手持ちのカメラで使えるか確かめてから料金と利用日を調べましょう。 料金と在庫はここでは未確認です。 カメラごと借りる場合は、運動会のカメラの選び方も確認してください。